縁起
広厳寺について
永暦年中(1160~61)文武に優れた藤原頼保が、勅命により郡上の山奥に栖む大鷲を退治した。その功により鷲見姓と美濃北辺の領地をたまわった。第十世・保重の代に北野城(岐阜市)を築き、高富一帯をも掌中にしたが、永正七年(1510)稲葉城守護代・斉藤利良に敗れ自刃。その後、再起をかけた嫡男保定は討死、二男直保と三男保光は、無常を感じて衣笠山に始祖・郡上太郎武蔵権守藤原朝臣鷲見頼保公をまつり、衣笠大権現と命名した。併せて一宇を建立、開山は淳岩和尚。歴代祖先を供養したのが広厳寺である。
見所
お助け観音さま
時は嘉永、連日の日照りでその年の暮れは草粥さえも口に出来ず、夜になっても灯もつけられずどこも真っ暗だった。そんなある夜、本堂にかすかな明かりが点き、覗いてみると観音様がこちらに歩いて来られた。光は観音様のお体から自然に放たれて、この様に申された。「皆の者が食べる米もなく困っている、米という字は八に木と書く、八木(はちぼく)あるかと、聞いて回れ、無い者にはこの袋の米を与えよ」と言って消えられた。翌朝、本堂の観音様を見ると左足が少し前に伸び今にも歩き出す姿となっておられた。
アクセス
【車の場合】高富小学校、大垣共立銀行、岐阜信用金庫よりいずれも7分。駐車場あり。普通車5台可。大型バスは路上停車。電話: 0581-22-1782 住所: 山県市高富69
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