縁起
小山寺について
平安末期、旭将軍と異名された木曾義仲が、この地で病死した縁りの若名御前の菩提を弔うためやってきたところ、飛騨川が荒れて渡れず困惑のその時、荒波の中から龍神が現れ、馬頭観音の尊像を捧げ来り祠ることを勧め、波を鎮められた。義仲は大いに喜び、その観音像を奇岩の小島に奉安し供養したのがはじまりと伝えられる。その馬頭観音像は一寸八分のお姿で、若名御前の護持仏であったとされる。時は下り、常住の和尚を求めて明暦三年(1657)、小山寺が開創され今日に至る。
見所
子授けの観音様
室町時代、上蜂屋のお島御前が子供を授かるようにと百日の願掛けをしたところ、満願の夜、夢幻の内に白髪の仙人が現れ一枚の唐銭を呑むようにと授けられる。信に任せて嚥下すれば、懐妊の兆しが現れ玉のような男子を出産する。ところがギュッと握った左手の拳が開かず、身体の不自由を心配する中、お七夜に至りて男子自ら徐に手を開くと、かの満願の夜呑んだ唐銭を握っていたという。その子は、岐阜市瑞龍寺の悟渓八哲のひとり、仁済宗怒禅師であり、禅師にあやかり子授けの観音様としても信仰を受ける。
アクセス
【車の場合】東海環状自動車道・美濃加茂IC、富加関IC、両インターより10分。駐車場あり。普通車30台可。大型車は参道入り口付近に一時停車。電話: 0574-26-9133 住所: 美濃加茂市下米田町小山104
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