大智寺の庭に入ると、一風変わった三角屋根のログハウスがこじんまりと建っているのを見つけるでしょう。
このログハウスはただのログハウスではありません。
山を守り、未来に美しい環境を残そうと、住職が考案した苦心のオリジナル工法です。
大智寺ログハウスの特徴
本来なら捨てられる間伐材を利用
木の断熱効果による省エネ住宅
シックハウス症候群対策の健康住宅
解体と移動が自由自在
大智寺ログハウスの数々
大智寺では、オリジナル工法による境内の改装に取り組んできました。
伝統的な境内のあちこちにある、自然に優しい建築物が、大智寺の未来を背負っています。
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左の写真は、オリジナル工法によって作られた初の住宅です(境内にあり・間伐材2,200本使用・宅地面積50坪)。
暖かいヒノキの香りが漂う内装…、冷暖房がなくても夏は涼しく、冬は暖かい造りになっております。窓からは里の美しい風景がご覧になれます。
詳しい内装はこちらからご覧頂けます。
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女子トイレの内装 |
建設の様子 |
ここもトイレ |
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こちらの写真は、オリジナル工法によって改修したトイレです。朴訥でありながら優しい空間に仕上がりました。 |
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間伐材を生かした 住職オリジナル工法
◎平成9年 木造建築「屋根構造」「壁構造」として特許申請◎
◎平成15年 同審査請求提出◎
◎平成16年 家屋完成◎
現在日本の林業では、せっかく生まれ育ってきた多くの木が、銘木を育てるために間伐材として捨てられています。
最近では間伐材を利用しようとベンチなどに使用されてはいますが、残念な事にその数は少なく、間伐材を住宅に利用される工夫が無いまま不充分な活用に留まっています。
さらに、木材建築の減少と共に国内の林業は廃れ、日本の国土の大半を占める山々が荒れ、
災害をもたらす火種にもなりつつあります。
日本人は山を育て、山と共に生きてきた民族です。今まで先祖が守って下さった山を、今度は私たちが守らなければならない。
そして「山を守るためにできることはないか」と考えた結果「捨てられてしまう木の命を生かして木造建築をつくろう」と、考えました。
本来捨てられてしまう間伐材を利用した場合、高価だと考えられがちなログハウスを、間伐材を利用して驚くほど安価に造ることができる。
安価であれば、木造建築が人々に広まり、国内の木を育てて使用する動きが生まれる。
そうすれば山を守りつづけることができるのではないか―…。
大智寺のエコログハウスはそんな思いから出発しております。
また、大智寺ではその取り組みを社会に生かそうと、ウッドマイル研究会(NPO法人・地元の木材を地元で利用する運動を広げています)にも参加しています。ウッドマイルズ研究会のホームページはこちら。
工法解説
T、杉の間伐材から12cm角、9cm角の角材を作る
U、この杉角材を重ね、ボルトでしめ、パネル化する
V、出来たパネルを特許出願した壁構造、屋根構造を使って組み合わせる
工夫:角材の反りを防ぐ為に
@2本の角材が接する両面に平らな溝を掘る
A掘った溝にヌキを入れる
以上、全くシンプルな工法で、事前にパネルを作ることで工期が短縮できる利点もあります。もちろん人体に対しても、自然に対しても有益無害な家。
この大智寺での取り組み、工法にご関心がございましたらお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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